Webライターの皆さんで、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用されている方は多いかと思います。
そしてそういったクラウドソーシングサービスを利用していると、こんな経験はありませんか?
突然、スカウトで連絡が来て直接契約をどうかと言われた
応募した案件が埋まったので別の案件を紹介する、とメールアドレスやチャットワークスなど、別の連絡先を聞かれた
私も前者後者ともに経験があります。
そこで今回は、
私が行った対処方法と相手側の意図
どんなパターンがあるのか、危険性はないか
取るべき正しい対処方法
についてご紹介します。
なぜ直接契約をいきなり申し出したのか?
まずは相手側の意図について考えてみましょう。
なぜ突然直接契約を申し出たのでしょうか?
理由はいくつか考えられます。
1.クラウドソーシングサービス上では違反になる仕事を依頼したい
クラウドソーシングサービスでは、ワーカーであるライターを保護するためのルールが多少なりともあります。(最低単価が決まっていない点が個人的には気になりますが…)
そういったクラウドソーシングサービスでのルールに則っていない仕事を頼みたい!という人が直接契約を持ちかけてくることが考えられます。
単価が異様に低かったり、詐欺まがいな仕事を任せられたり、リスクも大きいのが特徴です。
2.個人情報を取得して販売したい
いきなりの直接契約の申し出は、口座番号や名前、電話番号などの個人情報の取得が目的かもしれません。
個人情報は今も昔も売買の標的です。個人情報を取得した後、その情報は販売される可能性があります。
取得されてしまった個人情報は、セキュリティが甘ければ容易に利用されてしまいますし、なんらかのサイトへの登録などは、セキュリティなしでできてしまいますよね。
無闇に個人情報を見知らぬ人に開示しないのは当然ですが、それは契約の時にも注意が必要です。
3.クラウドソーシングサービスの使い方がわからないから直接契約がしたい
私もクラウドワークス上でお会いしたことがありますが、ご年配のクライアントの場合、クラウドソーシングサービスの使い方をなかなか理解できないので、直接契約がしたいと持ちかけられる場合があります。
クラウドソーシングサービスで、私たちライターを守ってくれるシステムである、仮払いや源泉徴収などが難しいと感じる方もいるようです。
直接契約なら決まった契約書と請求書の用意があるから安心、というのがこの場合のクライアント側の気持ちでしょう。
またこの手の方はクラウドソーシングサービスのルールを知らないことも多く、直接契約が違反と知らないこともあります。
4.本気で手数料が無駄だと思っているから直接契約がしたい
なるべく多くの報酬をライターに還元したいから、と本気で考えているクライアントも稀にいます。稀にであり、基本的にはこれはライターに対する甘い罠であることも多いですが…
しかし本心で思っていたとしても、違反行為なので、ルールを知っていて持ちかけているならあまり信用できるクライアントとは言えませんね。
5.原稿料を踏み倒したい
原稿料をそもそも払いたくないから、仮払いシステムのあるクラウドソーシングサービスを避けているのかも知れません。
書かせたいけど経費は削減したい、そう思う発注者の気持ちはわからないわけではありませんが、そういう人とはできるだけ関わりたくはありませんよね。
1.2.5が理由の相手だと、契約をするのが危険だと言うことがわかるでしょう。
損をすることはもちろん、危険にも晒される可能性があります。
しかし3や4の相手の場合は、話し合いが必要ですよね。
クラウドソーシングサービスで直接契約が禁止だと言うことを、知らずに持ちかけてきている人もいるからです。
いきなりの直接契約は危険なのか?
一概には言えないものの、危険であると考えた方が良いでしょう。
ましてや、Webライターを始めたての段階では、スカウトで仕事がもらえるなんて夢のようなことに感じてしまいます。
そこで弱気になってしまい、都合の良いように考えて言われるがまま契約すると、不当な扱いを受けることも考えられます。
考えられる不当な扱いとしては、下記のようなものが挙げられます。
1.原稿料が振り込まれない
これは身近で、かつ自信も失ってしまうような事態です。
そして、する側としては気軽にできてしまうのが、この原稿料の踏み倒しです。
直接契約では多くの場合、月末締めの翌月払いです。
想像してみてください。
1ヶ月間一生懸命何本も書いて納品した原稿たちの料金が、全て踏み倒されてしまってはどうでしょう?
怒りと悲しみと不安が大きいのが分かると思います。
勉強代と割り切ることもできますが、失った時間や安心感を取り戻すのは困難でしょう。
2.個人情報を抜き取られる
直接契約では、相手側の用意した契約書に同意し、署名し、口座番号や電話番号を相手に教えなければなりません。
クラウドソーシングサービスを介していれば、そういった口座番号や電話番号が必要以上に相手に知らされることはありません。
個人情報の抜き取りだけされて、契約自体はなかったことにされるということも考えられるのだ、と覚えておきましょう。
3.犯罪に加担することになる
クラウドソーシング上で依頼できないような、違反性のある仕事を任されたり、詐欺の一環のような仕事を任される可能性もあります。
2でご紹介したように、個人情報が悪用されて、知らぬ間に犯罪に巻き込まれている場合もあります。
クラウドワークス・ランサーズで突然直接契約を求められた際の対処法
そもそもクラウドワークスやランサーズでは、直接契約を禁止しています。
いずれも利用手数料分か、100万円のどちらか大きい方と同額の罰金と定められています。(こわ…)
しかし私はズボラ人間のためぜんっぜんそんなこと知りませんでした。
なので良い人なら直接契約してもいいよ〜
くらいの気持ちでメッセージを送っていたんです。
後々このようにブログにしようと思っていましたので、実験の意味もありました。
その時の方法が、
①理由を聞いて、まずは信頼作りのためにクラウドソーシングサービス上での契約を持ち掛ける
②そこで相手とのコミュニケーションや意図を図る
③誠実でレスの早い人、支払いをいい加減にしない人を探す
といった流れです。
だいたいの詐欺関係や怪しい人は、①の段階で連絡がつかなくなります。
逆に①の後に何度か契約を重ねられれば、比較的まともなクライアントと言えるでしょう。
(とはいえ違反行為を勧めてきているのでどうなのか、というところですが…)
応募した案件と別の案件を紹介するからと連絡先を求められた際の対処法
この手のパターンでは、クライアントの過去の契約実績や評価を確認してみてください。
多くの場合は評価実績がないことに気付くでしょう。
単価の異様に低い仕事で買い叩かれるか、グレーもしくは黒の仕事を頼まれるか、どちらにしても良い結果は望めないです。
それにクライアントの名前も、適当な英数字の羅列の場合が多いです。
アカウントが定期的に、さらに頻繁に凍結されているのでしょう。
適当に作られたアカウント、というのも自分の身を守るためには避けた方が無難です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
一度は経験のある人も多い、クラウドソーシングサービス上での突然の直接契約の申し出。
そういった申し出を受けた場合は、冷静にリスクも考えた上で対処することが大切です。
そもそもルール上で禁止されていますので、わざわざ危険を省みず直接契約を結ぶのは、当然おすすめできません。
しかし多くのサイト様で取り上げられているように、WEBライターとして生計を立てていきたい、稼ぎたい、という方にとっては直接契約は魅力的ですよね。
順序を追って見極めて、クライアントとの付き合い方を決めていきましょう。
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